その中でも膝の裏に痛みが出るケースは多く見られます。膝を曲げ伸ばしした時や階段の昇り降り、長時間歩いた時などには膝の裏に痛みが出ることがあり、早い段階で正しい対処をしないと慢性化してしまいますので注意が必要です。
膝裏が痛む原因
ダイエット中の方で長時間のウォーキングやランニングを行っている方は筋肉に疲労が溜まりやすく、膝裏の筋肉が硬くなっていることが考えられますので、運動後は入念なストレッチで疲労を蓄積させないようにしましょう。
特に長い時間運動をしていない方でも膝裏に痛みがある場合は、知らず知らずのうちに疲労が溜まり筋肉が硬くなっていることが考えられます。
膝裏の痛みを治すには?
膝裏の痛みがある場合には、まずはストレッチを習慣にすると良いでしょう。
この時、ももの裏側の筋肉だけでなく、ふくらはぎの筋肉も合わせてストレッチを行うと効果的です。
裏もものストレッチ
片脚をやや前に置き、ゆっくりお尻を真後ろに引いていきます。
前の足の膝は伸ばしたまま、後ろの膝は軽くゆるませておきましょう。余裕があれば前の足のつま先を少し持ち上げて行うと効果的です。
痛みの出ない範囲で、10~20秒ほど静止しましょう。
ふくらはぎのストレッチ①
壁などに手をつき、やや広めに足を広げ両足のつま先を真っすぐ前に向けます。
後ろの膝は伸ばしたまま、前の足の膝を曲げながら上半身ごと前に体重をかけていき、痛みの出ない範囲で10~20秒ほど静止します。
この時、両方の足の裏全体が床についているか確認しましょう。特に後ろの足のかかとが床から離れやすいのでご注意ください。
ふくらはぎのストレッチ②
仰向けに寝た状態で片方の足を持ち上げ膝を曲げます。
その足を手で支えながら、つま先をゆっくり起こし、無理なく行けるところで戻します。
何度かこの動作を繰り返したら、足首を数回大きく回しましょう。
また、膝裏はリンパの流れが滞っていることもありますので直接指で押してほぐすという方法も効果的です。
椅子に座り膝を曲げて力を抜いた状態で、指を膝裏に当て痛む箇所を探します。
痛む箇所が見つかったら、力を入れすぎないように注意しながらゆっくり揉みほぐしていきましょう。
日頃の対策
急性の痛みの場合を除き、温めて筋肉をほぐすというのも有効な方法です。
ストレッチも夜に行う場合はお風呂上りに行うと、柔軟性も向上しやすく血流の促進も期待できます。
しかし明らかな腫れやシコリがある場合は、治療を必要とする病気の可能性もあります。
膝裏の関節包(関節の潤滑液の入った袋)に炎症が起きる「ベーカー嚢腫」は50歳代の更年期世代の女性に多く見られます。
また、膝の痛みだけでなく腰痛もあり、裏ももやふくらはぎに痺れなどの症状が起きている場合は「腰部脊柱管狭窄症」の可能性もありますので、自己判断をせず早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
※「腰痛の原因が腰部脊柱管狭窄症だったら」も合わせてご覧ください。
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