栄養不足が引き起こす膝の痛み

膝の痛みを引き起こす直接の原因は、骨格の歪みや軟骨組織の老化による骨と骨の接触などがあります。

しかしそのような痛みの直接的な原因の裏には、元となる要因が隠れていることがあります。



栄養不足と膝の痛み


骨格の歪みや骨同士の衝突などは、筋力の低下により骨を本来の位置に固定できなくなることで起こりますので、筋力トレーニングを行うことが膝の痛みの改善・予防には効果的とされています。
ところが、どんなに頑張って筋トレをしても必要な栄養素が不足していると、いつまで経っても筋力が向上しないどころか逆に筋肉量が減少して、さらなる症状の悪化を招く可能性もあるのです。


タンパク質の必要性


筋肉の成長や筋力の向上に特に必要な栄養素はタンパク質です。タンパク質は主に肉や魚、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、納豆や豆腐などの大豆製品に含まれていますので、これらの食品を意識的に摂取する必要があります。



一般的な生活を送っている方の場合、体重(kg)✖1gのタンパク質を毎日摂取することが理想と言われています。

ここで言うタンパク質量は食品の質量ではなく、その中に含まれる純粋なタンパク質量のことですので間違えないようにしましょう。

鳥のささ身を100g食べたとしても、その中に含まれるタンパク質量は25g程度です。
体重が60kgの場合は、一日の目標摂取量の半分にも届いていないことになります。

また一度に吸収できるタンパク質量には限りがあるとも言われていますので、1日の食事を通して毎回タンパク質を補う必要があります。

その為、肉や魚、乳製品・大豆製品などを満遍なく食事に取り入れることが重要です。




ダイエット中は栄養不足になりやすい!?


ダイエット中の方はさらに注意が必要です。
体重を適正に保つことは関節の負担を減らす上でとても大切なことなので、肥満気味の方はダイエットを行い体重を減らすことが膝の痛みの改善に役立ちます。
しかしダイエットの為に食事制限を行うことで、タンパク質の摂取量も大幅に減ってしまうことがあるのです。


プロテインを活用する


タンパク質を含む食品でも種類や調理方法によってはカロリーが増えてしまうことがありますので、気を遣う必要があります。
とは言え、毎食鳥のささ身を食べたり脂身の少ない魚を刺身で食べるというのは、現実的に考えて無理があるでしょう。

そのような場合にお勧めなのがプロテインの利用です。
プロテインはボディービルダーの為の物ではなく、普通の生活を送っている方にとっても優れた食品です。

カロリーを抑えタンパク質を多く摂取できるプロテインはダイエット中の方はもちろん、食事にタンパク質豊富な食材を毎回使うのが難しい方にも適しています。

またプロテインは水に溶かすだけで簡単に飲むことができるので、時間が無くて朝食を抜きがちな方はプロテインを飲むことでタンパク質の補給を行うことができます。

1食抜いてしまうとその他の2食では1日に必要なタンパク質量を摂取するのが難しくなりますので、プロテインをうまく活用すると良いでしょう。

せっかくのトレーニング効果を無駄にしない為に、不足しがちなタンパク質をしっかり摂取し、場合によってはプロテインなどを利用し、膝を守る為の筋肉を育てましょう。

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