膝に優しい靴選び



膝の痛みの解消・予防には運動が欠かせません。
しかし運動時はもちろん、普段の靴が原因で膝の状態が悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。


靴を選ぶ時のポイントとは?


見た目のデザインで選んでしまいがちですが、合わない靴を履いていると膝の痛みにつながる可能性があります。正しい靴の選び方を覚えて、膝への負担を減らしましょう。


サイズ


まず靴のサイズについてですが、つま先がぴったりすぎないサイズにすることが大切です。
足の指は重心をコントロールするのに重要な役割を果たしていますので、靴の中で足が動く余裕が全くないと、想像以上に負担がかかります。

その為、履いていても指先が少し動かせるサイズを選びましょう。
この時足全体が靴の中で動いてしまうようではサイズが大きすぎますので、あくまでも指先が少し動かせる程度のサイズにしてください。

さらに縦のサイズだけでなく、横幅にも注意しましょう。
縦のサイズがちょうど良くても、横幅がきつい場合やゆるい場合は根気よく縦も横も足に合うサイズの靴を探すことが重要です。

そして靴を買う時間帯は夕方がお勧めです。
夕方になると足がむくみやすいので、午前中の足のサイズに合わせて靴を選ぶと、夕方足がむくんできた時にきつくなってしまうことがあります。

できれば夕方のむくんだ足でも余裕があるサイズを選び、朝などにゆるく感じる用であれば調節ができるように紐のある靴を選ぶと良いでしょう。



安定性


女性はハイヒールなどの踵が高くなっている靴を履くことが多いかもしれませんが、膝のことを考えると極力避けた方が無難です。

ハイヒールは重心が前にかかりやすく、膝がそっくり返ってしまう「反張膝」の原因になります。
※反張膝については「反張膝を治して膝痛予防」をご覧ください。

また、指にも負担がかかり外反母趾を引き起こす可能性もあります。



クッション性


ウォーキングやランニングを行う時はクッション性のある靴を選びましょう。

膝には体重の3倍の負荷がかかると言われており、ランニング時にはさらに大きな負荷がかかりますので、衝撃を吸収できるように適度なクッション性が求められます。

特にアスファルトの上で歩いたり走ったりするのは、想像以上の負担が関節に蓄積し膝の痛みを引き起こします。

その為、クッション性のあるランニングシューズを、ランニング時だけでなくウォーキングを行う際にも使用すると良いでしょう。






靴選びは焦らずに


靴というのはファッション性が求められることもあり、足を靴に合わせてしまう場合が多くあります。
しかし足の大きさや形は人それぞれ異なりますので、自分の足に合った靴を選ぶことで膝への負担を軽減させ痛みの解消につなげることができます。


合う靴が見つからない時の対策


もし自分の足にぴったり合う靴が見つからないという場合は、インソールを靴の中に入れ調整する方法も有効です。
足の形は時間と共に変わっていきますので、それに合わせてインソールを変えていけば同じ靴を履けるというメリットもありますので、是非取り入れてみましょう。

また、今は大きな痛みが無いという方も負担が積み重なれば症状は確実に進行します。
将来の膝の痛みのリスクを減らす為にも、早いうちから慎重に靴選びを行いましょう。

                        

0 件のコメント:

コメントを投稿