日常動作を改善して膝の痛み予防

膝の痛みを引き起こす原因としては加齢や筋力・柔軟性の低下、スポーツによる負担の集中などが挙げられます。
しかしこれら以外にも日常生活で無意識に行っていることも膝に負担をかけている場合があります。


痛みにつながる日常動作とは?


一度の動作で痛みを感じることが無くても、繰り返し行われることで負担が蓄積し筋肉の柔軟性低下や骨格の歪みを引き起こすことがありますので、今一度ご自身で普段の動作を思い出してみましょう。


立ち方


何気なく行っている動作で膝の痛みにつながる事として、立っている時の姿勢不良が挙げられます。
猫背や反り腰は腰にも負担がかかり、そのしわ寄せが膝に現れることがあります。
直接膝には関係が無さそうですが姿勢が乱れると重心が崩れ、それぞれの関節への負担が大きくなります。

 
そして「O脚」や「X脚」の方も、膝の内側と外側にかかる負荷のバランスが崩れている為膝の痛みを発症しやすくなります。
膝は全身の中でも特に長い太ももの骨と脛の骨を繋ぐ関節の為、不安定になりやすく少しの重心の崩れも深刻な負担となり痛みを引き起こす可能性があるのです。
※詳しくは「O脚を改善して膝の痛みを治す為のストレッチ」 「X脚を改善して膝痛予防」をご覧ください。


座り方


座っている時の姿勢も膝に負担をかけていることがあります。
座っている時は立っている時に比べ体重がかかることは少ないのですが、座り方によっては膝にストレスがかかっている場合がありますので注意しましょう。

特に床に座る時は注意が必要です。
正座は膝を極端に曲げた状態で上から体重がかかってしまいますし、あぐらは組みやすい足の形が決まっていることが多く股関節の歪みを引き起こし膝への負担につながります。

そして「横座り」も常に同じ方向に足を揃えてしまうことが多いので、股関節や骨盤の歪みの原因になります。

股関節や骨盤の動きが悪くなるとその下にある膝で動作を補おうとする為、本来の膝の能力を超えた動きを強いられ痛みを引き起こしてしまうのです。
※詳しくは「膝の痛みを解消する為には股関節の状態を改善する必要がある」をご覧ください。


さらに女性に多い「アヒル座り」も良くない座り方です。
股関節に負担がかかるだけでなく膝が外側に捻られた状態になり、その上から体重で潰されることにより大きなストレスがかかります。
何気なくテレビを観ている時や本を読んでいる時にこの姿勢をとっている方が多いので注意が必要です。





また、立膝や体育座りは一見膝への負担は少なく思えますが股関節や骨盤への負担があり、背中が丸まって猫背になりやすいので避けた方が良いでしょう。
できれば床ではなく椅子に座ることをお勧めしますが、止むを得ず床に座る場合は座布団を2,3枚重ねて座るなどの対策が必要です。

このように日常生活の中にも膝の痛みを引き起こす原因になり得る要素が多くあります。
普段の姿勢や座り方などで膝への負担が積み重なってしまうと、どんなにストレッチやトレーニングを行っても満足のいく効果は実感しにくくなります。

せっかく行った運動の効果を帳消しにしてしまわない為にも、日常動作にも注意を払い膝への負担を減らす意識を忘れないようにしましょう。

             

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