子供に起きる成長痛の対処法



病院に行っても特に異常が見られず「成長痛」と診断されることが多い子供の膝の痛みは、成長と共に自然と治まることがほとんどです。


成長痛とは?


成長痛は3~10歳の子供に発症しやすく、多くの場合夕方になると痛みが出て1時間ほど続くこともあります。
膝の他に踵などにも痛みが出ることがある成長痛は、骨が伸びる時に起きると思われている方が多いのですが、医学的にはそのような根拠は無く、骨や関節に異常が無いのに一定時間痛みが出るという場合に成長痛と診断されることがほとんどです。

実際、身長がそれほど伸びなくても成長痛を発症することがあり、身長が大きく伸びる時期にはほとんど発症しないという特徴もあるのです。


成長痛と診断されたら


成長痛は自然に痛みが治まっていく為、具体的な治療を行うことは稀です。しかし痛みがある以上少しでも症状を軽減することが精神的な負担を減らすことにつながるので重要と言えるでしょう。


しっかり休息をとる


成長痛を発症したら、まずは休ませることが大切です。
痛みを抱えながら動くことは子供にとって大きな負担になりますし、それがストレスになりさらに痛みをひどく感じてしまう場合もあります。
もし野球やサッカーなどのスポーツを行っている場合は、しばらく休ませることも必要です。


精神面のケアも重要


心理的な原因で痛みを感じることもあります。
周りの環境が変化した時や疲れが溜まっている時などの不安から足の痛みが起きている場合は、ストレスを減らし緊張をほぐしてあげることが症状の改善につながることもあります。



例えば、お母さんやお父さんが優しく足に触れてあげると、その安心感から不安や緊張が和らぎ痛みが軽減する場合があります。
寝る前に軽くマッサージをしたり、優しくさすってあげると効果的です。

子供は痛みがあるととても不安になり、それが痛みをさらに強く感じさせてしまいます。
今の足の痛みはそのうち治るものであることを説明し、安心させてあげることも効果的でしょう。


思春期以降は成長痛以外の原因かも!?


成長痛のような痛みは思春期に入っても起こることがありますが、成長痛とは10歳ほどまでの子供に発症するものである為、中学生以上の場合は別の病気や傷害の可能性がありますので注意が必要です。


運動による負担


特に部活で激しい運動をしている場合は、成長途中の体に大きな負担がかかり膝の痛みとして現れていることが考えられます。このような場合に成長痛と決めつけて放置したり激しい運動を続けていると、症状の悪化を招き靭帯などのケガにつながる可能性もありますので、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。




未発達な体


中学生以上の場合は体がまだ成長途中でアンバランスな為、スポーツ時にかかる負荷に耐えきれず膝の痛み以外に腰痛も発症しやすくなります。そのような状況を改善するにはストレッチや筋力トレーニングが有効な場合もありますので、競技の練習だけではなく体を作る為の時間も確保するようにしましょう。

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