痛風が原因で起こる膝の痛みの対処法

痛風は生活習慣病の一つで、血液中の尿酸が増加することで発症します。
尿酸は水に溶けにくいという性質がある為、体内の様々な場所で結晶化し関節や腎臓に沈着することで急性の炎症を引き起こし痛みを発生させるのです。


痛風の症状


痛風による関節の痛みは、初期のうちは足の親指の付け根に表れることがほとんどです。
痛風の痛みは歩けないほどの激しい痛みが2日~2週間ほど続き、その後何もなかったかのように急に痛みが治まるという特徴があります。


そして一定期間経つとまた痛みが生じ、徐々に痛みが強まり複数の関節に広がっていきます。
この状態を放置すると炎症が慢性化し常に関節の痛みを感じるようになる他、アキレス腱炎や骨の破壊が起きることもあります。


痛風が疑われる場合は血液検査で尿酸値を調べたり、関節液を採取して尿酸の結晶の有無を調べます。
実際に痛風でも尿酸値が正常なケースもある為、複数の検査から総合的に判断することになります。

検査の結果痛風であることが判明したら、薬を服用したり生活習慣の改善を行います。

痛風治療で使われる薬は、尿酸を尿に排出するのを促すプロベネシド、尿酸の生成を抑制するアロプリノール、痛みがひどい時の鎮痛薬などがあります。


痛風の対処法


痛風の根本的な原因を解消するには食事の見直しと適度な運動が不可欠です。

まずは栄養バランスの取れた食事を心掛け、アルコールの摂取量も抑える必要があります。
またプリン体を摂取することは体内で尿酸が作られる要因になりますので、脂質が多く含まれる食品油を多く使った料理糖質が多く含まれる飲料ビールレバーなどの内臓類豆類ウニいくら白子などの摂取量も抑えるようにしましょう。



また、ストレスを溜めないような工夫も重要です。
ストレスが溜まると食べる量や飲酒の量が増えやすくなりますので、ストレスをうまく発散する方法を見つける必要があります。


運動に関しては、急に激しい運動をすると痛風の発作を誘発する恐れがありますので、ウォーキングなどの負担の少ない運動から始めることが大切です。


偽痛風とは?


痛風に似た症状が出る病気に偽痛風があります。
痛風の場合は尿酸が結晶になり炎症を引き起こしますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶が関節に沈着することで痛みを引き起こします。

膝や股関節などの大きな関節に腫れや痛みが表れ、夜間や安静時にも多く発作が起こるという特徴があります。

外傷や手術のストレスなどで誘発されると考えられていますが、変形性膝関節症の合併症として発症することも多く、詳しい原因は不明です。


このように膝や関節に痛みがある場合は、様々な病気や生活習慣が影響している可能性があります。
初期の段階で医師の診察を受け原因を把握した上で、適切な治療や生活習慣の見直しを行い、症状が重篤化するのを防ぎましょう。

           

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