電車に乗った後はなんとなく膝が痛くなることが多いというケースがあります。
通勤や通学で電車を利用するという方は毎日のことですので、少しでも対策を行い膝にダメージが蓄積するのを防ぐことが重要です。
座っていればあまり問題はありませんが、通勤通学時は混んでいる為、座れることはほとんどないでしょう。電車の中で立っていた場合は、膝の痛みを引き起こす原因がいくつか考えられます。
電車の揺れ
電車の不規則な揺れでバランスが崩されるのを防ごうと、体には自分の想像以上の力が入っています。これは膝も例外ではありません。
さらに普段の運動不足により筋力や柔軟性が低下していると、膝を守ることができず負担をそのまま膝にかけてしまうことになります。
体の向きで負荷を軽減
もちろん日頃から運動を習慣的に行い膝を守れるようにすることが大切ですが、電車の中ですぐできる対策としては「進行方向に体を向けて立つ」という方法です。
人間の体は横からの揺れには弱いのですが、前方からの負荷には比較的強い構造になっています。その為、脚を軽く開き進行方向に体を向けて立つことで、余計な力を使わずにバランスを取りやすくなるのです。開いた脚を少し前後に開くとさらにバランスをとりやすくなりますので、余裕がある方は試してみてください。
また、うまくバランスをとる為には脚だけでなく、体幹の働きも重要になりますので普段から体幹のトレーニングを行なったり、電車の中で立っている時にお腹に力を入れることも重心をコントロールする上では有効になります。
極度の混雑状態
電車内の混雑も膝の痛みを引き起こす要因になります。
車内が空いていればバランスのとりやすい姿勢をとることができますが、混雑していると自分の体の向きを自由に変えることすらできない場合があります。さらに様々な方向から押されたりぶつかられたりすることでバランスを崩しやすく、関節への負担は相当大きなものになるでしょう。
適度に力を抜く
このような状況で重要なことは「無理にバランスを取ろうとして力を入れすぎない」ということです。
特に脚で踏ん張ろうとする力が強くなると、膝が伸びきった状態になっていることが多々あります。膝を伸ばしたまま力を入れ続けると疲労が溜まりやすくなるだけでなく、衝撃を吸収できなくなる為膝の他に腰の痛みにもつながる可能性があります。
その為、車内が混んでいる時ほど体に力が入りすぎていないかチェックし、膝を軽くゆるませて立つようにしてみましょう。実はこの方が衝撃を吸収しやすいのでバランスもとりやすくなります。
また、無理に良い姿勢を保とうとすることも負担が大きくなってしまいますので、猫背になりすぎない程度に力を抜いて少し背中を丸めるとさらに楽にバランスが取れますのでお勧めです。
通勤や通学の電車の中では座ることはもちろん、手すりや吊革につかまる事さえ難しい場合が多くあります。そのような時でも余分な力を使わずにバランスをとり立っていることが膝への負担を減らすことにつながります。
すぐに筋力をつけることは難しいですが、明日からでも実践できる方法を使い疲労の蓄積を防ぎ膝の痛みを予防しましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿