スクワットは簡単ではない!?
膝の痛みを解消する為には太ももの筋肉を鍛える必要があると言われた方が多く行う運動の一つに「スクワット」があります。スクワットは馴染みのあるエクササイズであり誰もが知っていると言っても過言ではありません。しかし正しいフォームで行える方はほとんどいないのが現状です。
膝と上半身の角度に注意
スクワットは「膝を前に出してはいけない」と言うのを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、確かに膝が大きく前に出ていると負荷が膝の近くに集中してしまいますので好ましくありません。ところが単純に膝を前に出さないようにしようとすると、無理にお尻を後ろに引いてしまう為、バランスを取ろうとして上半身が前に倒れやすくなります。こうなると今度は負荷が腰に集中し腰痛の原因になることもあります。
正しいフォームでは骨盤を前に倒し股関節をしっかり動かすことで膝の前後を調整し、上半身は脛と平行になる角度に起こしておくのが理想です。
初めから無理に深くしゃがもうとするとフォームが崩れやすくなりますので、まずは浅めにしゃがみながら鏡を見てそれぞれの部位のチェックを行いましょう。
内股にならないように
そしてスクワットで膝に負担をかけてしまう原因として、膝が内側に寄ってしまうことも挙げられます。特に女性はこの傾向が現れやすいので注意が必要です。
このようなフォームになると膝全体に均等に力が加わらず、内側に負担が集中する為痛みの原因になることがあります。自分では真っすぐに向けているつもりでも想像以上にこの癖は出やすいので、正面からも鏡を見てチェックする必要があるでしょう。
※スクワットについて詳しくは「正しいスクワットで膝痛解消」をご覧ください。
膝以外の関節の機能低下にも要注意
また、ウォーキングやランニングなどにも注意が必要です。
地面に足を着地する際につま先や足裏を擦るようなフォームになると、衝撃をうまく吸収できず膝に負担をかけてしまいます。
足裏や足首が重要
つま先をしっかり持ち上げ踵から着地し、その後足裏全体を使い最後につま先で地面を蹴り出すという一連の動作をスムーズに行えるようにすることが重要です。
ウォーキングやランニングの場合には腕の振り方や上半身の姿勢に意識が集中しがちですが、地面に近く体全体を支えている足裏や足首の機能を向上させることが大切なのです。それができていないうちに長時間運動を続けると、健康の為に行っているつもりでも膝への負担が大きくなり症状を悪化させてしまうのです。
正しい運動で痛みを予防
運動の中には膝の痛みを改善するどころか、逆に痛みをひどくしてしまう要因が隠れています。もし運動をしても膝の痛みが改善されない場合には、運動のフォームや膝以外の部位の機能低下により、効率よく運動が行えていない可能性があります。
普段何気なく行っている運動も、本当に正しく行えているか今一度確認をしてみましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿