仕事で長時間立っていると膝が痛くなるというケースがありますが、実は動いている時よりもただ立っているだけの状態の方が膝への負担が大きくなる場合があります。
立っていると膝が痛くなる原因
筋肉は動作によって「伸ばされる筋肉」と「縮む筋肉」が対になっていますが、一つの姿勢をとり続けていることで「伸びっぱなし」もしくは「縮みっぱなし」の状態になってしまいます。そうなると筋肉が硬くなったり血行が悪化することで、関節を保護したり安定させる機能の低下につながります。
その結果、膝などの関節の負担が大きくなり痛みが生じてしまうのです。
このような現象は座っている時にも起こります。つまり「〇〇っぱなし」の姿勢は関節の保護をするはずの筋肉の働きを悪くしてしまうということです。
その為、立ちっぱなしだと感じたら屈伸運動をして膝の関節を曲げる動作を行なったり、逆に座りっぱなしだと感じた時は立ち上がって伸びをして、膝や腰などの関節を伸ばす動作をすることが大切になります。
疲労を溜めない為の対策
1日を通して立っていた場合などは、少し屈伸運動をする程度では十分な血流の促進や疲労回復が期待できない可能性があります。このように疲労が蓄積していくと、それまでなんでもなかった動作でも痛みを感じるようになったり、安静時にも痛みが起きて慢性化してしまうことも考えられますので、日々の生活の中で疲労を溜めない為の対策を行うことが重要です。
正しい姿勢を保つ
立っている時の姿勢を見直してみましょう。
もちろん顎を引き背筋を伸ばすことなども大切ですが、最も注意していただきたいのが「片脚に多くの体重をかけて立つ」ことです。
少し気が抜けると、つい片脚重心で立ってしまう方が沢山いらっしゃいます。そしてほとんどの場合、体重を乗せやすい足が決まっているので常に同じ側の足に多く体重を乗せ続けてしまうのです。
このような姿勢は片方の膝に負担が集中するだけでなく、股関節や背骨の歪みにもつながり腰痛の原因にもなります。立っている間は気を抜かず、常に体重を両方の足に均等に乗せるように意識しましょう。
もし正しい姿勢で立っていられたとしても、長時間立っていた場合にはやはり膝などの関節の周りの筋肉には疲れが溜まり、血行も悪くなりがちです。
この状態が続くと、いくら姿勢に気をつけていても関節の痛みを引き起こす可能性がありますので、疲労を蓄積させない対策も必要です。
血流を促進させる
簡単にできる対策としては、長時間立っていた日はお風呂でぬるめのお湯にゆっくり浸かり、血流を促進して疲労物質の排出を促すことです。この時自分でマッサージをしたり、お風呂上りにストレッチを行うとさらに効果的です。
長い時間立っている場合は正しい立ち方を意識することと、その日の疲労を翌日に持ち越さないようにすることの両方が重要です。
このようなケアを怠ると、膝の痛みが慢性化してしまう可能性もありますので、普段は痛みが無くても油断せず、早めの対策を行いましょう。
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