疲れると膝が痛くなる原因と対処法



普段は何も感じないけど、疲れると膝が痛くなるという方が多くいらっしゃいます。
恐らく長時間立っていたり、長い距離を歩いた時にそう感じることがあると思いますが、普段は痛みが無いからと特に対策をせずに過ごしていませんか?

今は痛みが無くても膝の負担や疲労が蓄積されることで、将来的には膝の痛みが慢性化し常に痛みを感じるようになり、日常生活にも支障をきたす可能性もありますのでしっかり対策を行いましょう。


疲れると膝が痛む原因

日常生活で何気なく行っている動作や習慣が、膝の負担や疲れを増幅させている可能性があります。思い当たることが無いか確認をしてみましょう。

片足に重心が偏る


まず立っていると膝が痛くなる場合に考えられる原因は、体重を片方の足に多くかけて立つ姿勢です。


これは片方の足に負荷が集中する為、膝への直接的な影響もありますが、股関節の歪みを引き起こすことでも後々の膝への負担を増やしてしまうのです。
股関節の動きが悪くなるとそれを補うために、すぐ下にある膝関節にしわ寄せが来ます。しかし膝は股関節に比べ関節自体のサイズも動かせる範囲も小さいので、その負担に耐え切れず痛みを生じてしまいます。

                    



膝が伸びきっている


立っている時に必要以上に力が入り、膝がつっぱた状態になることも痛みの原因になります。筋肉にとって「伸びっぱなし」や「曲げっぱなし」のような「〇〇っぱなし」というのは負担が大きくなります。筋肉は常に伸びる筋肉と縮む筋肉が対になっていますので、どちらかの動きに偏ってしまうことは機能の低下につながってしまいます。
その為、膝に力が入りすぎないように軽く緩ませて立ったり、一定時間ごとに屈伸をして曲げる動作を行い血流を促進させるようにしましょう。


運動不足


長時間歩いた時に膝が痛くなる場合は「変形性膝関節症」などの骨や骨格の変形がなければ、普段「動かなすぎる」ことが原因になっている可能性があります。
沢山動いたから痛みが出ると思いがちですが、それは「普段よりも多く動いた」から、言い換えれば「普段動いていないから体が慣れていない」ということなのです。
実際、ある国の狩猟民族は狩りの為に1日10時間以上も歩くにも関わらず腰痛なども無いそうです。



日頃からできる対処法は?


人間の体は本来、動いても簡単には異常が起きないようにできていますが、現代の日本人は仕事や家庭でも体を動かす機会が極端に少なくなっています。その状態に慣れてしまった状態で、いきなりいつも歩かないような長い時間歩いたとしたら関節が対応しきれないことはイメージできると思います。



まずは普段からの運動習慣が重要になります。
いきなり無理をする必要はありませんが、ウォーキングであれば徐々にスピードを上げたり、歩く距離を延ばすなどして、体の能力を徐々に引き上げていくことが必要なのです。

さらに疲労を次の日に持ち越さないように、ストレッチやマッサージを行なったり、湯船に浸かって血流を促進させるなどの対策も有効です。
1日や2日酷使したとしても何ともないかもしれませんが、膝は毎日使われていますので確実に疲労が蓄積していきます。もちろんそれがすぐに痛みを引き起こす訳ではありませんが、将来のリスクを減らす意味でも日々のケアは怠らないようにしましょう。

                  

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